ワシントンDC全米桜祭り
桜祭りトップスポンサー 第一三共株式会社 報告 より
桜 高峰博士が初代社長を務めた三共株式会社。今は第一三共株式会社として、医薬、一般薬などの分野で確固たる地位を築いていますので、ご存知ない方はいらっしゃらないでしょう。
今回その第一三共株式会社は、ワシントンDC全米桜祭りのトップスポンサーを勤め、実行委員会の一員として庄田会長(当時)がセレモニーに出席され、随行された社員の方からレポートが寄せられましたので、ご紹介いたします。
1)オープニングセレモニー
2012年3月25日(日) 17:00〜18:30
約6,000人の観客で満員となったコンベンションセンター内のセレモニー会場にて行われました。会の冒頭、桜祭りの実行委員会を代表して庄田会長(当時)がスピーチを行いました。
セレモニー
「高峰譲吉博士によって日米友好を目的にワシントンに桜が寄贈されてから、今年で100年という記念すべき桜祭りのトップスポンサーを務めることを嬉しく思う。当時のファースト・レディである Helen Taft 氏と東京市長である尾崎氏と共に行った桜寄贈は、今日の第一三共の”コラボレーション”と”革新”という伝統を確立しました。また、「万人の命を救いたい」という高峰博士の化学者としての生き方が今日の第一三共の礎となっていることも大いに評価したい。」と述べました。
セレモニーでは、日米のアーティストによる演奏、和太鼓やアクロバットも披露され、日米友好を訴えました。
2)桜の植樹式
2012年3月27日(火)
桜寄贈から100年を記念して、日米友好の更なる発展と新たな歴史の構築を願い、ポトマック河畔にて植樹式が行われました。
オバマ大統領夫人(当時)や藤崎駐米大使(当時)、地元の子供たちが植樹を行いました。
オバマ大統領夫人
植樹式後のプライベートランチョンでは、庄田会長(当時)が100周年を祝うと同時に、第一三共とワシントンの桜にはユニークな関係があること、高峰博士が発見した消化酵素剤「タカジアスターゼ」、世界で初めて抽出に成功した副腎髄質ホルモン剤「アドレナリン」が世界の医学・薬学界に多大な貢献をしていることなどを紹介しました。
3)所感
ワシントンで開催されている2012年の全米桜祭りは、ポトマック河畔の約3,000本の桜が日本から寄贈されてからちょうど100年目ということもあり、大変盛況でした。
セレモニー
桜の木の寄贈には、第一三共の前身、三共株式会社の初代社長である高峰譲吉博士が大きく関わっており、高峰博士の桜を通じた日米友好の歴史の構築、「タカジアスターゼ」、「アドレナリン」による世界の医学・薬学界への多大な貢献は、CSRレポートや社会貢献活動レポートを通じてステークホルダーに紹介していくことにより、社会的な側面から見た企業のサステナビリティの向上に大きく役割を果たすと感じました。
今後、歴史的な背景についてもより理解を深め、企業価値の向上につなげていきたいと思います。(CSR部 国府田・記)
4)桜の種の授与式
2012年4月8日(日)
桜の木がワシントンに寄贈されてから100周年を記念して、米国政府の好意により、100年前に寄贈されたオリジナルの老木からとった苗木が、高峰博士のゆかりのある各所に里帰りしました。その返礼として、日本桜の会が準備した桜の種を、在米日本大使館・日本桜の会・第一三共(株)の連名で、米国の桜のプリンセスに贈呈する式典が、タイダルベイスンにて執り行われました。
桜の種の授与式
今回寄贈された桜が、米国の各地で芽吹き、新たな日米友好の印として、将来立派に咲き誇ることが期待されます。(下の写真:中央が第一三共・中山社長(当時))
桜の種の授与式
5)パレード
2012年4月14日(日)
全米桜祭りの後半の大イベントとなったのが、ワシントンの目抜き通りコンスティテューションアベニューで開催されたパレードです。
このパレードは、全米各地、さらには日本を含む海外から集まった人たちが思い思いのテーマとコスチュームで参加し、とても華やかなイベントです。今回、第一三共の米国子会社である第一三共Inc.からも社員ボランティアとして約80名が参加し、お揃いのジャケットを着用して、桜のバルーンや第一三共のロゴ入りバルーン、また、第一三共が全米桜祭りの100周年祭りのスポンサーであることを示したバナーボードを持って行進しました。
パレード
このパレードはテレビ撮影も行われ、米国子会社の社長ガジューロさんが、場内インタビューを受けるなど全米の注目を受けました。(CC部 金子・記)
(平成24年4月27日記・5月9日追記)