ワシントンからの里帰り桜、尾崎顎堂記念館へ

3,000本の桜がワシントン市に寄贈されてちょうど100年目であった昨年春、研究会は平成4年に里帰り桜が植樹され、またアメリカからの返礼ハナミズキが植樹されている尾崎顎堂記念館を訪ね、ホームページに掲載いたしました。
 今回は、「尾崎行雄を全国に発信する会」より、新たな「里帰り桜」の植樹式に当研究会・山本理事長が招かれましたが、健康上の都合で出席できなかった理事長に代わり、事務局長が参加させて頂きました。

天野望会長 この「里帰り桜」は、「ワシントンの桜・里帰り事業」実行委員会(金沢市)が、2011年春に米国政府より譲り受けた穂木150本を、1年かけて苗木に仕立てたものの中から寄贈された、2本の内の1本なのだそうです(もう1本は相模大野公園に植樹予定)。
 植樹式は、先ず「尾崎行雄を全国に発信する会」の天野望会長のご挨拶から始まり、尾崎顎堂(ワシントンへの桜寄贈当時の東京市長・尾崎行雄)の功績の説明から、尾崎顎堂の平和を愛し、平等を尊重した心の重要性を説きました。また当時アメリカに在って日米親善に心を砕き、桜寄贈の陰の立役者であった高峰譲吉博士の功績についてのお話がありました。

 ちょうどその時のこと、天野会長がお話しされているすぐ後の、アメリカから贈られたハナミズキの枝に、可愛らしい小鳥が飛んで来て、止まったのです。
ジョウビタキ
 その小鳥は、さらに植樹用に掘られた穴の直ぐ傍、盛られた土の上に止まり、もう一度ハナミズキの枝に止まってしばらく周囲を眺める風情で、やがてどこへともなく飛び去ったのです。
 この小鳥はジョウビタキという野鳥ですが、まるで高峰博士の心が乗り移って現れたように思えたのは、一人事務局だけではなかったであろうと、思った次第です。
挨拶
 続いて公務の都合で参加できなかった相模原市長の代行・相模原市教育長の岡本氏(上の写真:左)、当研究会事務局長の挨拶の後、植樹式が行なわれました。
植樹式
 土入れは、更に今回取材の便宜を図って下さった相模原市議会の小田議員を始めとする議員の方々や、「尾崎行雄記念財団」発行の紙芝居「憲政の父・尾崎行雄の生涯」の電子化(DVD化)に協力した地元・県立城山高校の校長、生徒達によっても行なわれ、無事終了いたしました。

 その後会場を記念館内に移して天野会長から生徒達へ感謝状の贈呈が行なわれ、続いて完成した30数分に及ぶDVDが披露されて、この日の行事は全て滞りなく終了いたしました。

(取材:平成25年2月17日、文責:事務局)

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