放送大学京都学習センターで講演

2016年2月13日、京都駅前のキャンパスプラザ京都に於いて、放送大学の「公開講座」が開催され、当研究会の石田理事長(当時)が第1部を担当し講演しました。
 聴講者は30代〜80代と幅広く、約150名の方々が参加されました。先ず江崎信芳所長より放送大学の現況と今後についての説明があり、引き続き各講師の講演が行われました。
 特に江崎所長の説明で興味深かったのは、全国約9万人の学生の中心は40代〜50代であり、また最近は退職後のシニア層が増えているとの話でした。
 講演のメインテーマは「バイオテクノロジーの創始からの潮流〜バイオテクノロジーの源流から将来の方向を見据えて〜」で、石田は「いまも世界に輝く高峰さんの業績」をテーマに、何時ものように熱の篭った講演をしました。
 特に今回は幅広い年代層を考慮し、博士の育った幕末〜明治初期の時代背景を具体的に紹介し、その後タカヂアスターゼの発見、アドレナリンの抽出・結晶化、日米友好の架け橋等について講演しました。
 第2部は「「おいしさ」見える化する技術〜食の安全・安心に向けて〜」講師:福崎英一郎(大阪大学大学院工学研究科 教授)、第3部は「地球の未来に向けて〜バイオテクノロジーの挑戦〜」講師:植田充義(京都大学大学院 農学研究科 教授 / 放送大学京都学習センター客員教授)でした。

 特に今回のテーマは時宜を得た講演であり、応募され参加された方々は皆各講演に興味津々の様子で聞き入っていました。講演終了後の質疑応答の時間は30分でしたが、参加者の日頃の充実した履修姿勢が窺われる内容でした。
 また、当日資料として配布した科学伝記マンガ「高峰譲吉博士物語」への関心も高く、改めてマンガの価値を実感しました。全体的には約4時間に亘る公開講座でしたが、いくつになっても、好奇心を持って学ぶ姿は生き生きとして素晴らしいものでした。

(記事作成:平成28年2月24日、文責:事務局)

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