清水昌(さかゆ)新理事長による高峰譲吉講演会を名古屋で開催
平成30年6月4日の理事会で、当研究会の新理事長に清水昌(しみず さかゆ)先生(京都大学名誉教授)が就任いたしました。就任約1カ月後の7月9日(月)、名古屋にて清水新理事長の講演会が開催されました。主催は「丸八会」、題目は「知られざる巨人:高峰譲吉 -バイオテクノロジーの父-」です。
丸八会は中部経済人や国の出先機関のトップからなり、70年以上の歴史のある団体です(丸八は名古屋市の市章の通称でもあります)。定期的に開催されている講演会で、当日は120名が出席し、高峰譲吉を名古屋の経済人に紹介する貴重な機会となりました。清水理事長は高峰譲吉という科学者・事業家・国際親善のさきがけを成しえた日本人を、当時の時代背景も交えながら説明するとともに、豊田佐吉との関係も伝えました。佐吉がニューヨーク在住の高峰博士を度々訪問し、研究の重要性や社会の役に立つ発明について薫陶を受けていたこと、また高峰が佐吉にT型フォードを寄贈したエピソードでは、これが自動車を手掛けていくきっかけになったのではという解釈も披露しました。
参加された丸八会の方々より、入念に調べ上げられた史実に加え、独自の解釈や感想も交え、わかりやく高峰譲吉という日本人・偉業を知る機会を得たことは大変有意義であった等、ありがたい感想を頂戴いたしました。
記事作成:平成30年7月24日、文責:事務局