11月3日、金沢の高峰生誕祭にて講演

2022年11月3日、毎年この日は高峰博士の生誕を記念して高岡・金沢両市で記念行事を行っています。

今年は金沢ふるさと偉人館で行われた献花祭に出席し、その後同館3Fで講演会を行いました。金沢駅からふるさと偉人館に向かう道すがら、アメリカ楓通りを通るとずいぶんと葉が色付いていました。

 

昨年に続き、快晴の青空の下で開催された献花祭では、来賓や招待者、「高峰賞」を受賞した市内の優秀な中学生とともに一般の方も献花が可能です。博士の胸像が差し込んだ日の光に照らされ、金沢市立兼六小学校の生徒による賛歌「高き峰めざして」(録音)が流れると、自然と居住まいが正されます。

 

講演者である清水理事長は、翌日に東京で文化功労者の受章式があり受章前日の講演となりました。当日は金沢ケーブルテレビの取材も入り、同館の学芸員を務めていた増山氏が司会を行いました。

講演には約40名の方が参加し、皆さんは清水理事長の受章報告にびっくりされていました。今年は博士の没後100周年ということもあり例年に比べると講演会の開催が多く、各地で大勢の方に博士の活動や功績を伝える機会に恵まれました。

 

清水理事長のお話が終わり、質疑応答に入るとたくさんの方から質問や報告が寄せられました。

「高峰さんには弟子はいないのですか?」という質問がありました。いわゆる教授や学者といったアカデミックな世界というよりも、実業の世界に身を置いていた高峰博士には直弟子と言われる存在はいませんでした。アドレナリンの抽出結晶化に成功した上中啓三も共同研究者及び助手という扱いです。

しかし、清水理事長は「タカジアスターゼの発見によって切り開かれた酵素化学の道で、応用微生物学を研究する自分も弟子の一人だと思っています。」とお答えになっていました。

 

他にも、昔ご自身が高峰賞を受賞されたという方やアメリカの別宅である松楓殿で使われた家具の制作者の血筋の方、2012年の里帰り桜の記念行事でご一緒した尾崎咢堂の関係者の方などもいらっしゃり、会場内の雰囲気が一体感を持っていました。

年内の講演予定は今のところ全て完了しましたが、引き続き高峰博士の顕彰活動に力を入れて参ります。

(作成:令和4年12月12日/文責:事務局)

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