特別番組「科学技術立国への挑戦 ~理化学研究所の100年を通して~」が公開されました!
理化学研究所は、1917年(大正6年)に財団法人として創設された国内唯一の自然科学系総合研究所で、物理学、工学、化学、数理・情報科学、計算科学、生物学、医科学などに及ぶ広い分野で研究を進めています。
第二次大戦後、株式会社「科学研究所」を経て、特殊法人、独立行政法人、そして国立研究開発法人へと移行しながら、現在までの百年余、理研(RIKEN)として科学技術史にその歩みを記しています。
昨年の2017年には、創設100周年を迎え、日々新しい研究体制を構築し、独立した自由な研究環境の下で、総合研究所ならではの融合研究を軸に、新しい研究領域の開拓や、革新的な研究成果創出を行っています。
さて、この度、理研創立百周年を機に理化学研究所(理研)と放送大学学園が共同制作した特別番組「科学技術立国への挑戦 ~理化学研究所の100年を通して~(全3回)」(制作:㈱NHKエデュケーショナル)が完成・公開されました。この番組は3月31日に放送大学で放送され、以後は理研チャンネルで視聴できます。
当研究会も各資料や文献の提供を行い、番組の制作に協力しましたので、是非ご覧頂ければ幸いです。全3回の構成となっており、高峰博士が登場するのは第1回のみですが、第2、3回も理研の歴史やこれまでの活動、そして今後の展望などが特集され見応えがあります。
科学技術立国を目指す日本。歴史的に大きな転換点となったのが1917年(大正6年)の理化学研究所(理研)発足である。創立以来、新元素ニホニウム発見などさまざまな成果をあげてきた理研。その「強さ」の源泉を100年前の創立時に探る。1917年に設立した当初、財政難に悩まされたが、1921年に第3代所長に就任した大河内正敏は、主任研究員制度の導入など現在の理研に繋がる大改革を断行。基礎研究だけでなく、そこから生まれた研究成果の実用化を推し進めることで、「理研コンツェルン(後に理研産業団)」と呼ばれる一大企業グループとの深い繋がりを持つ研究所に発展、安定した財政基盤を築いた。理研の誕生と成長が日本に与えたインパクトを科学技術的な側面と社会経済的な側面の両方から描く。
また理化学研究所では、貴重な歴史的史料の動画等、「理研創立百周年」特設サイトも併設しています。こちらも合わせて、是非ご覧ください。
記事作成:平成30年5月9日 文責:事務局