愛知県江南市の滝学園・滝中学校にて講演会
高峰譲吉博士研究会は、「科学技術に関心を持つ若者を増やし、発明・発見により技術立国を目指し事業を起こして、社会貢献ができる人材を出現させたい」という目的があります。
2019年6月5日(水)、長年の希望が叶い、東海地方有数の進学校である滝学園・滝中学校(愛知県江南市)で講演会を実施することができました。当校は理数系を目指す学生が多く、正に渡りに船といったところです。当日の講師は清水理事長が務め、演題は「バイオテクノロジーの父 高峰譲吉」でした。この日は、快晴で気温も30度近い夏日でした。
滝学園は当研究会の滝富夫副理事長が理事長を務める学校法人で、1926(大正15年)4月に開校、今年で93年目の歴史ある学校です。今回は中学校の全生徒約750名と先生方が講演会に参加されました。二階席のある講堂が会場で、全席が埋まるほどの講演となりました。当校の本館校舎及び講堂は、「国土の歴史的景観に寄与しているもの」として、2011年(平成3年)に国の登録有形文化財に登録されたそうです。
本年4月に発表があった新紙幣の人物、渋沢栄一、津田梅子、北里柴三郎の3氏は、奇しくも高峰博士になじみの深い方々ですが、これまでの紙幣に使われた人物も同時代で活躍した方が多く、時代背景を紙幣から読み取る話や、専門的な酵素やホルモンの発明発見にまつわる話、国際結婚のエピソードなど、多岐にわたる内容で50分の授業時間ではおさまりきらない程でした。生徒さんからの、講演の感想文を楽しみにしています。
今回の講演には、研究会の理事も複数参加致しました。講演終了後は、校長室で学校関係者を交え高峰博士の功績や同時代の様々な背景について意見交換を行いました。2022年は、高峰博士の没後100周年となります。研究会としては、より多くの方々に高峰博士の功績を知っていただくためにも、さらなる顕彰を続けて参ります。
記事作成:令和元年6月21日、文責:事務局