初!富山市にて講演会

9月17日、九州に台風が近づく中、富山市は真夏を思わせる30度を超える快晴となりました。

この日、富山市の「高志の国文学館」で富山ゆかりの文学者や偉人について学習する県民カレッジの連携講座として、清水理事長による講演会「郷土の偉人 バイオテクノロジーの父 高峰譲吉 没後100年を迎えて」を行いました。

高峰は富山県高岡市で生まれ、ほどなく石川県金沢市に移転していて、関連深い両都市では毎年講演を行っていますが、富山市で開催するのは初めてでした。

「高志の国文学館」は富山駅から徒歩15分ほどの距離にあり、元号「令和」の命名者と言われる万葉学者の中西進氏が館長をつとめる文学館です。

常設展示では富山の主要な文化人の軌跡を捉えることができ、関連図書や直筆原稿をはじめ貴重な資料が展示されています。また、清々しい庭園や開放的な設計はのんびりと文学に浸ることができる空間だと感じました。

嬉しいことに定員を超える申し込みがあり、約45名の方が参加されました。メモをとりながら話を聞く方、お配りした漫画を熱心に読む方等、皆さま思い思いに講演を楽しんでおられました。

今回の講演は全6回のうちの第2回にあたります。第6回の講座は小泉八雲(ラフカディオ・ハーン)についての講演ですが、高峰が日本の展示責任者として派遣されたニューオーリンズ万博(1884)に若かりし小泉八雲が通い詰めていたこと、そしてそこで日本の文化に魅せられたことが切っ掛けとなって、後年彼が来日したという話が出て、参加者の多くも驚かれたようでした。

 

 

また、高峰に関連深い人物がたびたび「お札の顔に選ばれる」という話がありました。

野口英世や北里柴三郎、渋沢栄一らです。

高峰が選ばれないのは「事業で成功し富裕層に入っているからではないか、功績だけを考えれば選ばれてもおかしくない」と清水理事長が力説し、もし高峰がお札になったらという百萬円札のイメージイラストを発表した場面では大きな笑いが起きました。

10月には高岡は勿論のこと、黒部・宇奈月にて講演会が予定されています。高岡、金沢から少しずつ足を延ばし高峰博士の顕彰活動をより広く多くの場所で継続して参ります。

記事作成:令和4年10月4日 文責:事務局

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