高峰譲吉博士研究会

お知らせ

松楓殿、高岡にてお披露目!


当研究会の滝富夫副理事長が所有していた松楓殿(建物の一部とその調度品)が、無事に高峰博士の生誕地・高岡市にて受け入れられました。高岡市商工会議所の1Fロビーに「松楓の間」の再現と調度品が展示され、2020年3月27日に公開となりました。



以前の寄稿記事「セントルイス万博と松楓殿」でもお伝えしましたが、1904年ミズーリ州で開かれた「セントルイス万国博覧会」の日本館として建てられた「鳳凰殿」が、万博終了後に天皇から高峰博士に御下賜され、ミズーリからニューヨークに移設した建物が「松楓殿」です。日露戦争のさなか、高峰博士はアメリカにおける日本の地位向上のための社交場として活用しました。松楓殿に関する詳細情報は「セントルイス万博と松楓殿」(上記リンク)をご覧ください。

滝副理事長が松楓殿と出会ってから約15年、近年の大型ハリケーンの被害も受け老朽化の歯止めがかからなくなる寸前のところでした。調度品のなかには高岡出身の技術者が製作したものもあり、まさに松楓殿の里帰りと言えるでしょう。ただ、副理事長が「この移設をきっかけにより一層、皆さんに高峰譲吉が広く知られる切っ掛けになればと思っている。これが始まりだと考えている」と話された通り、研究会も気持ち新たに高峰博士の啓蒙活動を続けて参ります。

さて、3月27日のオープニングセレモニーには、清水理事長、別府顧問と事務局長も参加しました。セレモニーの様子は高岡市のHPで紹介されていますが、研究会からも当日の様子をご報告します。



▲ 除幕式の様子



▲ 高峰博士の顕彰活動への尽力及び松楓殿保存と高岡での再現プロジェクト寄与に対し、滝副理事長が高岡市特別功労者として表彰されました。(左:高橋正樹高岡市長)



▲ 再現された松楓の間にて、清水理事長と滝副理事長

当日は、年初より始まったコロナウイルス感染症の世界的な混乱が続く中、開催が危ぶまれていましたが、奇跡的に県内の感染者が0人で押さえられていたこともあり、予定通りとなりました。ユニークなプロジェクトだったためか、大勢の地元の方や報道関係者が集い、広くニュースでも取り上げられました。



▲ 27-29日の3日間だけですが、調度品の特別展も開催されました。また展示の機会があると嬉しいです



▲ 右側は、1900年のパリ万博に出品されたとみられる日本画家・荒木探令(1857〜1931)の「水墨雪中山水」



▲ 風神雷神絵図やイス、机など。実際に、米国社交界の人々が腰を掛け、目を楽しませていたのだと考えると不思議な感覚です



▲ 貴重な写真なども多数展示されていました


27-29日の3日間の特別展示には、2000名以上の見学者が参加しました。研究会としては、高峰博士の活動を記した展示パネルと来場者用の科学伝記マンガの配布等、後方支援に努めました。




▲ 手前:高峰博士、キャロラインの自画像
奥:石田前理事長監修のもと作成した高峰博士の活動展示パネルを寄贈



▲ 高峰博士の活動展示パネル



▲ 特別展室内の様子



▲ 来場者への化学伝記マンガ無料配布。特別展後も配布しています。ぜひお立ち寄りの際は入手してください!

現在、コロナの特効薬やワクチンの開発を官民が一体となって進めており、高峰博士が創設を提唱した理化学研究所も一役買っています。渋沢栄一、北里柴三郎、高峰譲吉のような強いリーダーシップをもって、世界中がこの危機を乗り越えていければと願っています。
展示の内容や施設情報は、高岡商工会議所の特別ページをご覧ください。とても詳しく情報が載っています。




(文責:事務局、記事作成:令和2年4月24日)